E-118
  小 さ な 旅
 
 三宅捷子 miyake katsuko  



小さな旅をしてきました。
そして、
沢山の大きな土産を心に秘めて帰ってきました。


  

小さな旅の間に日脚がめっきり短くなっていました。...
晩秋の夜長の頃は気持ちも冴えます。
急に晩秋を感じると冬支度に心急がされます。
お友達の皆様お風邪など召されていませんか。


引っ越しや転校が多かった私。
同窓会といえるのは大学の同期同窓会だけ。
10
28日、29日に別府で開催された同期会にお出掛けしました。
大分空港に着陸すると此処が空港かしらと感じる可愛い空港。


目的地の北浜まで同行の横浜の同級生とバスの旅。
私達は切符の買い方も分からなくて。
私達は目的地のバス停も分からなくて。
ハラハラドキドキ。


バスの運賃は後払い。
小銭を持ち合わせない私は、
あのーーーーお釣りは結構です・・・・と伝える。
実を言うと両替方法が分からない私。
運転手さんは怪訝な顔をしながら両替方法を教えて下さる。
お上品ぶる私達二人にニコニコ顔の運転手さん。


何とか目的のバス停を降りた私達二人。
案内の葉書にはバス停より徒歩3分と書き添えられている。
右か左か分からずに,目的地を尋ね尋ねてテクテクと15分。
幹事さんの顔を見た瞬間に労うどころか、3分なんて、
・・・と。
口走った私にニコニコ顔の幹事さん。


通されたお部屋は別府湾が一望できるお部屋。
眼の前を客船サンフラワー丸が横切る。
今回は相部屋。
ある友は、どこそこに立ち寄って来たのよ。
別の友は、明日は解散後どこそこに行くのよ。
皆さん元気だーーーー。

私は解散したら高速バスに飛び乗り太宰府の妹宅と福岡市内の兄宅に立ち寄る予定。


同期会が始まり懐かしい顔と再会。
もう夏の季節は去ったけれど、
今年の夏は北から南までの暑熱、猛暑、酷暑、

        

そして大雨や大風台風で散々だった日々。
それぞれの地に住む友は幸いにも被災することもなく嬉しい。


同期会の始まりに、この一年で
戻らぬ旅に出てしまった同級生の3名の名前をつげられる。
入学時150名なのにもう30名以上の同級生が戻らぬ旅に出てしまった。
黙祷を捧げつつ、
今は直接会ってお礼が言えぬ友に心の中でご挨拶。
私達の学年だけ30名も。


  早過ぎない?
  多過ぎない?
  みんなみんな優しい人だった。


旅に出てしまったYさんは同じ都内のすぐ近く。
いつでも逢える距離だったけれど。
そう。学生時代は同じゼミの教室。
マンドリンクラブの部長をしていた彼は、
ゼミの実験の合間合間にギターを奏でて聞かせて下さった。


        

Mさんも同じゼミの教室。
実験姿は記憶にないけれど、
過ぎた日の同期会では隣に来て沢山お喋りしてくださった。
彼が入院して同郷の友人が見舞いに出かけたとのこと。
友人が葡萄を食べる?と皮を剥いてあげると
数粒口に含んで美味しいと喜んだとのこと。
そして数日後、
M
さんは友人に挨拶もせず、隠れん坊のようにそっと旅に出てしまったとのこと。


Kさんは小柄な方だった。
生真面目そうで大学病院に定年までお勤めなされた。
今年春先に転倒して頭を打ったとのこと。
打ち方が悪かったのだろうか、
脳内出血を起こされそのまま旅に出られたと、
姉上様が通信欄に添え書きなされていた。


     

10月の終わりの日曜日と月曜日の同期会だったけれど、
期待していた紅葉は未だ未だ。
湯布院の由布岳見学後に一同昼食を頂き現地解散。


私は予約していた高速バス発着所の湯布院バスセンターに。
バスセンターの待合室の異様なエネルギーの雰囲気。
耳栓が欲しいなー。疲れるなー。
マナー良いとお世辞にも言えなくて息苦しさを感じる私。
もしかしてこの騒音のような待合室で日本人は私一人?

福岡空港国際ターミナル行きの高速バスに乗った私。
筑紫野高速バス停で降車し出迎えの義弟の顔を見た途端、
高速バス内の雰囲気の呪縛からやっと解き放たれ深呼吸。


太宰府妹宅、福岡兄宅でそれぞれ寛ぎ、東京に戻りました。
福岡の空を覆うPM2.5に驚きました。
眼が痛い、喉が痛い。
羽田から運転しての帰路で東京の空気を吸うと眼の痛み喉の痛みも消え失せていました。


別府での同期同窓会の幹事の皆様、お世話になりました。
有り難うございました。
来年の同期同窓会は鹿児島で開催予定。
一人でも多くの同級生が一堂に会することが出来ますように。
みんな・みんな、お健やかな毎日を過ごす事が出来ますように。

2018年11月7日




なんやかやTopへ       Home Pageへ