漢詩5

漢  詩






西

 









夜来の煙雨 一川めぐり

弱柳は緑わずかに 両岸うずたかし

ともしび賞 さちを重ねる華甲の宴

庭前の櫻樹 たが為にか開かん






ところは下野(しもつけ)  栃木の街に そぼふる雨は  菜種梅雨
街にめぐるは巴波(うずま)川 柳の小枝緑さし 左右の土手も萌えにけり
(ともしび)賞を受けしとて あわせて祝うは還暦か
春とて庭の桜花(さくらばな) 今たが為にか開花せん


栃木路にそぼふる雨は 菜種梅雨 街中めぐる巴波川かな
濡れそぼる柳の小枝緑さし 左右の土手もはや萌えにけり
めでたくも灯賞を受けしとて あわせて祝う還暦の宴
歌うべし春とて庭の桜花 誰の為にか いま花開かん

 (いざ歌え桜のごとき乙女たち 声高らかに祝いの歌を)

コーラスの女性指揮者に







1997.4)




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