地は万物を生じ草木豊かに
水は遍く窪を潤し、一路通ず
火は勢いて風を起こす、兵法の道
空を念じれば、敵は己の心中に在り



 五輪書の「地、水、火、風、空」の文字をあしらって、自分なりに、五輪書はこんな考えで記したのではないかと作詩をした。
 大地は全ての物を生じさせ、全ての事を基礎として営み、地上には植物を豊かに育ませている。このように地の巻には、剣法の基礎についてしるし、次の段階の体力、栄養源となっている。
 水は、高きより低きに流れる。原野の少しの窪みにもすべてに行き渡り、一本の路が通っている様に、すべての事象に気を配ることにより(一本の路が見えるように)剣法の道が見えてくる。
 敵と対するには、火のように勢い良く燃え上がり、その上昇気流により風が起こる様に、機を逃さず、風の如く動くべし。これが剣法の道。

 振り返って、祈れば、反省すれば、本当の敵は自分の心の中にある事を悟る。正道を、邪念を払って進むべし。スポーツで自分の力が出せないのは、プレッシャー。平常心で、果敢に!

(会社の先輩OBからの依頼でひねった)



2003.2)




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