レスポンシブル・ケアとは、化学物質を製造する企業が、その「開発から製造、物流、使用、消費、廃棄」までの全ライフサイクルにわたって環境や健康、安全面の対策を行ない、その活動成果を公表する自主管理活動のこと。 津田さんが勤務する花王では、「化学物質総合管理システム」と、その取扱量・排出量・移動量を自動計算するシステムとの連携により環境汚染物質の管理を実現しているという。これは、環境汚染物質の排出・移動を監視・管理し、企業による化学物質の自主的管理の改善を促進し、環境汚染を未然に防止することを目的としている「化学物質排出移動量届出制度」(PRTR:Pollutant Release and
Transfer Register)に沿ったものである。
表彰される津田哲行さん(左)と共同研究者
因みに、私の仕事場では化学物質を使ってはいるが、製造しているわけではないのでPRTRに直接関係はしない。しかし、「製品安全データシート」(MSDS:Material Safety Data
Sheet)という製品安全情報を使用者から求められる点で多少は関係がある。