M-156



7回 全日本男声合唱フェスティバル in 伊豆の国





 
加藤 良一  2018年7月16日




 



 2010
年にスタートした全日本男声合唱フェスティバルは今年で7回目を迎え、静岡県伊豆の国市で21団体が参加して開催されました。これまでに開催された都市は以下の通りです。
 余談ですが、今回の会場、伊豆の国市長岡総合会館アクシスかつらぎは、2013年に第24回関東おとうさんコーラス大会 in いずのくにを開催したとき、演奏中に天井から雨が降ってくるという前代未聞の珍事が発生したことがあるいわく付きのホールです。空調だかスプリンクラーだかの故障だということでしたが、さすがに今年はまったくそんな心配もなく気持ちよく演奏させて頂きました。

第1回  2010 宮崎(九州支部)
第2回  2012 福島(東北支部)
第3回  2014 岡山(中国支部)
第4回  2015 京都(関西支部)
第5回  2016 高知(四国支部)
第6回  2017 小樽(北海道支部)
第7回  2018 静岡(関東支部)

 男声合唱フェスティバルの正しいコンセプトは、歌うことと飲むことを両立させること。そこに他の合唱フェスティバルとちがった難しさがあります。忙しい男声諸氏を何日も拘束することはできませんから、なんとか土日に押し込み、
1日目の昼から合同演奏の講習会を開き、引き続き夜は交流会を楽しみます。2目は朝から全体の演奏会をやり、その日のうちにお帰り頂くわけです。そんな事情から勢い参加枠も制限されてしまいますので30団体を越すことはとても困難でしょう。


 ところで、全日本合唱連盟では全国を9支部に分けています。これまでに全国大会を開いていないのは、東京と中部の2支部となりました。
 
とりあえず2019年はお休みとなりました。
 
正式に俎上に上がっているかどうか分かりませんが、中部支部の長野県が再来年の2020年開催に意欲的です。東京オリンピックの年に長野大会が開かれるかも知れません。




※ 日本の合唱界の地域割りは歴史的背景もあるのでしょうが、とても変則的です。
そのあたりは別のところ↓で紹介
していますのでご参考までにご覧ください。
 「関東の男声合唱事情」


全日本合唱連盟・支部の分布図


関東支部は、北は新潟から南は静岡まで、東京を除外して長くつながっています

また、全日本男声合唱フェスティバルの歴史は下記のページにまとめてあります。


 

 



  
 




 さて、今年は、奇しくも昨年
12月に他界された作曲家・多田武彦氏を偲ぶ大会となりました。

 富士山のふもとで富士山を歌いませんか」ということで、大会のフィナーレに男声合唱組曲『富士山』から「作品第壹」(麓には桃や桜や杏さき)、「作品第肆」(川面に春の光はまぶしく溢れ)、「作品第貮拾壹(宇宙線富士)」(平野すれすれ)を会場全員で大合唱しました。広瀬康夫氏と山脇卓也氏のお二人が2曲目の途中、絶妙にバトンタッチして指揮されるという趣向でした。

 地元静岡からは7団体の参加がありました。埼玉からは我々男声合唱団ヴィヴ・ラ・コンパニーが岡山大会以来、連続5回の参加となりました。
 今回の選曲は割とすんなりと決まりました。1曲目はシーシャンティから“Blow the man down”2曲目に新実徳英作・編曲「ちいさな法螺」、最後が信長貴富作曲「さらに高いみち」としました。それぞれ趣の異なる曲なので歌い方をけっこう工夫して、1曲目は講師の広瀬康夫氏によるとワイルドな感じでパワフルに、2曲目はジャジーでおしゃれにやや揺れて粘るように歌い、3曲目は、山々の頂を鳥が悠々と舞うスケール感のある曲としました。果たしてお聴きの皆さんにはどう届いたでしょうか。




















アフターコーラスは伊豆観光へ



 


天城トンネルの中を「さらに高いみち」を歌いながら歩く…。
ものすごく響きます! 子供時代に戻りました



      ■                                   ■

【ヴィヴ・ラ・コンパニー出演メンバー(15名)】

・指揮:   南めぐみ(埼玉県合唱連盟常務理事)
トップテナー

宇佐美平和(イ

鳥海勝利(イ

永島賢一郎(ポ

星野英明(グ
セカンドテナー

新祖 章(埼

福島 洋(メ

浅川 清(グ

渡辺 毅(ド

バリトン

伊藤博行(ポ

加藤良一(グ

百崎直也(メ

中島栄喜(フ

ベース

岸村小太郎(ド

大島誠一郎(ポ

関根俊明(メ

  

イ:イル・カンパニーレ、メ:メンネルA.E.C.、グ:コール・グランツ、ポ:あんさんぶる「ポパイ」、ド:ドン・キホーテ、埼:埼玉第九合唱団、フ:フリー






全日本男声合唱フェスティバル
M-151  1 全日本男声合唱フェスティバル in みやざき 2010
M-112  2 全日本男声合唱フェスティバル in ふくしま 2012
M-129  3 全日本男声合唱フェスティバル in 岡山 2014
M-131  4 全日本男声合唱フェスティバル in 京都 2015
M-134  5 全日本男声合唱フェスティバル in 高知 2016
M-144  6 全日本男声合唱フェスティバル in 小樽 2017





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